非調質強靭鋼

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非調質強靭鋼

1978年の第2次石油ショック以降、省エネルギーがクローズアップされ、各工程でのエネルギー節約だけでなく、工程を省略することまで考えられています。このような需要家の要望に応え、開発したのが「非調質強靭鋼」です。

「非調質強靭鋼」は、炭素鋼に微量のバナジウムを添加した鋼で、熱間鍛造後に空冷した状態で従来の焼き入れ、焼き戻しした炭素鋼(SC材)と同等の強さ、硬さが得られ、焼き入れ、焼き戻し(調質)が省略できます。

「非調質化の機構」は、熱間鍛造後の冷却中にバナジウムの微細な炭化物や窒化物を鋼中に析出させて強さを出すものです。

「非調質強靭鋼」は、自動車のクランクシャフトやコネクティングロッドなど向けに現在試作中ですが一部自動車メーカーでは、写真(下)に示す部品で採用されています。

非調質強靭鋼が採用された部品

また、「非調質強靭鋼」を知多工場の製品圧延時に硬くした「切削用非調質強靭鋼」の開発も進めており、シャフトやピン類などに試作していただいております。
(大同通信 1982年1月号から)

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