ワイヤ放電加工に適した高性能冷間ダイス鋼 DC53

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ワイヤ放電加工に適した高性能冷間ダイス鋼 DC53

直径0.2~0.3mmの細い黄銅線から発する放電エネルギーによって、金型材料が所定の形状に加工される、いわゆるワイヤ放電加工法は今や金型製作において不可欠な手段となっています。当社は、このような新しい金型加工技術に適した金属プレス金型用材料としてDC53を開発し、市場で大きな反響を呼んでいます。

DC53金型用平板部品

DC53は、ワイヤ放電加工法によって精度の高い金型加工ができるとともに使用中の金型精度の劣化が少なく、精密なプレス製品の製造に適しています。

また、最近増加しつつあるステンレス鋼板など加工しにくい材料のプレス加工や厚板の打抜きと成形を同時に行う複合加工など、使用条件の厳しい金型においても優れた性能が発揮されます。自動車や家電部品など金属プレス製品に対する原価低減や品質改善の要求が、より厳しさを増す中で今後の需要拡大が期待されます。

(大同通信 1985年12月号から)

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