二相ステンレス鋼

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二相ステンレス鋼

秋の陽をいっぱいに受けたステンドグラスかな?秋の陽をいっぱいに受けたステンドグラスかな?

今回もσ(シグマ)相の組織写真です。材料はFe-25%Cr-5%Niの組成の二相ステンレス鋼と呼ばれるものです。オーステナイトステンレス(例えば18-8系)とフェライトステンレス(例えば17Cr系)の混合組織となり、性質もちょうど中間的なものになるステンレスで比較的安価で、しかも強度、耐蝕性に優れるため用途が広がりつつあるステンレス鋼です。高Cr鋼はシグマ相が出やすく、脆くなりやすい性質を持っているので製造に苦労した経験を持つ人も多いかもしれませんが、そのシグマ相です。

写真はシグマ相の腐食されやすい性質を利用し、KOH水溶液中で電気的に着色した組織写真です。旧聞で恐縮ですが、この写真は腐食法で金属相の分離を巧みに行った手法として、昭和49年日本金属学会組織写真賞、1975年アメリカASM(米国金属学会)国際組織写真展ブルーリボン賞を受賞した組織写真で、当社の組織写真の歴史の中で意義深い写真の一枚です。

二相ステンレス鋼の用途

ボールバルブ用ボールボールバルブ用ボール
発電用水車ランナー発電用水車ランナー
ケーシングケーシング

(大同通信 1994年10月号から)

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