新理研工業(株)と合併

topics

新理研工業(株)と合併

1954年から1955年にかけての輸出ブームにより日本経済は活況を取り戻し、特殊鋼の生産量も上昇し、特殊鋼業界は興隆期を迎えました。しかし、過剰設備を抱える業界は過当競争を続けるあまり、収益率低下が問題となっていました。企業再建をより一層推し進めるため、当社は業界統合の先駆けとして1954年9月ごろから新理研工業(株)との合併交渉を非公式に進め、1955年3月17日に合併契約の仮調印を行いました。

同年5月10日に開催された臨時株主総会において合併契約書が決議承認され、10月1日に当社は新理研工業(株)の財産、従業員、業務の一切を承継し、合併が成立しました。また、合併と同時に資本金を8億4,000万円から10億円に増資。平井、足立、王子、荒川の4工場が加わり、規模、生産量ともにわが国筆頭の特殊鋼メーカーになりました。

王子工場 焼入鋼帯工場(東京都北区)王子工場 焼入鋼帯工場(東京都北区)
458/570

関連記事RELATED ARTICLES